うねび内科Blog

徒然なるままに、院長木村がブログをつづっています。日々感じること、季節のこと、プライベートのことなどもいろいろお話しています。普段の診察ではなかなかゆっくりとお話することができない患者様とのコミュニケーションの場と考えています。もちろん、医療のこと、クリニックのこともお話しています。

ブログ一覧

2025年問題《その4》介護保険について

患者さんやその家族の方から、

介護が必要になった場合や、一人暮らしの高齢者の方から、

今後の生活について相談されることがよくあります。


このような場合には、まずは介護保険の申請がまず第一になります。

申請には本人または家族の方が、

市役所の介護保険申請窓口に行っていただきます。

申請されると市役所の職員の方が自宅に伺って、

高齢者の方の状態の把握、生活の状態の把握の調査があります。


平行してかかりつけ医に患者さんの病状や、

今後の通院に介助が必要か、リハビリが必要か、

デイサービス等が必要かなどの主治医意見書が届きます。


かかりつけ医が記載して市役所に送ります。

患者さんの自宅での調査と主治医意見書を判断して、

いわゆる介護度が決まります。


介護度に合わせて、患者さんが通院の際に、

介護タクシーを利用したり、デイサービスを利用したりできるようになります。

デイサービスは、街でよく見かける送迎車で自宅まで送り迎えしてくれる風景です。


デイサービスに行くと、

血圧測定や、体操を含めたリハビリ、入浴サービスなどを受けて、

夕方自宅に戻ります。


患者さんがデイサービスに行っている間、

介護する家族も休憩できます。

他にも介護保険の使い方は色々あります。

少しずつこの「2025年問題」というテーマの中で紹介したいと思います。

僕のストレス発散方法

最近のクリニックでは、

コロナの影響で発熱のある患者さんなどを発熱専用スペースで診察したり、

いろいろ忙しくしています。


また医師会の仕事で、新型コロナウィルスワクチンの住民接種の会議など、

朝から晩までフル稼働しています。


そんな中、僕のストレス発散方法は趣味のガーデニングです。

いや、ガーデニングというより庭仕事です。

家の裏山の手入れでストレスの発散をしています。


桜井市の僕の家の近くは、

数年前から住宅街にもイノシシが出没して田畑を荒らしています。

家の周りにも出没します。


夜、診察が終わって家の前でイノシシを見て驚きました。

家の周辺にはイノシシ、シカ、うさぎ、モグラなどが登場するので、

なかなか庭の維持にも手を焼きますが、

草刈りなどで土に触れる作業は楽しいひとときです。


今の時期は雑草に追われる庭仕事ですが、

今日は一日中雨降りで外に出られず残念でした。

家の中で読書デーとなりました。

2025年問題《その3》

平成12年から介護保険制度が始まり、

20年以上が経ちました。

2025年問題に象徴される高齢者の増加に対処するため、

ケアマネージャーという新しい職種もできました。


親が高齢者となり、子世代と同居している場合もそうでない場合も、

子世代が仕事などで日中、家にいない場合に、

老親をどうするのかが問題になることがあります。


高齢者二人世代でも、

片方がしっかりしていればなんとか生活されている家庭もあります。


この場合でも介護などを受ける側に認知症などがある場合は、

介護側への負担が大きくなります。

このような場合にかかりつけ医に相談してもらうと、

うまく誘導してくれます。


また、次回に詳しく書いていきたいと思います。

2025年問題《その2》

毎日、診察していると、

2025年問題に象徴される、高齢者の増加について実感します。

僕が医師になった1992年ごろは、

まだ今ほどの長寿の患者さんは多くなく、

90歳を超えた患者さんを診ることもなかったと思います。


うねび内科クリニックは開業して13年目になります。

開院当初は自分で運転して来院されていた方も、

年齢的に運転免許証を返納されて、家族に乗せてもらって来院されるようになり、

やがては通院が難しくなる方が増えました。


このような場合、今度はクリニックから往診や訪問診療という形で、

ご自宅へ往診して、診察する患者さんが増えました。


今まで病院で亡くなる方が多く、自宅で最期を過ごす方は少なかったのですが、

最近はまた増えてきています。


家族の介護を受ける方もそれができない方もおられます。

介護のことはまた次回に書きたいと思います。

ワクチン接種始まりました

昨日から、橿原市で、

医療従事者への新型コロナウィルスワクチン接種が始まりました。

万葉ホールで行われています。

会場設営を多数の市役所の職員が、

問診票の準備を医師会の事務局のスタッフが行い、

問診担当の医師会の医師、接種担当の看護師など、

関係者総動員で準備作業から業務に当たりました。


準備段階から何度も打ち合わせを行い、

リハーサルをした甲斐もあって、

昨日は極めてスムーズに進行しました。

夕方6時の終了前に、僕も接種を受けて帰りました。

1日経ちますが、特に痛みや副反応もありません。


昨日までに看護師さんも研修を経ており、とても手慣れた感じで業務されていました。

今日も午後から問診担当なので今からワクチン接種会場へ行ってきます。

一念発起

去年からピアノを始めました。

音符も分からない、ゼロからのスタートです。

月に2回、ピアノの先生に教えていただいています。

人生の楽しみのひとつになっています。

一昨日ブログに書いた老人ホーム「ともに」には、

90歳以上のお年寄りの方々が入所されています。

皆さんお元気で、カラオケなども楽しんでおられましたが、

コロナ禍の今、カラオケはBGMとなり、誰も歌うことができません。

そこで僕は一念発起して、

「ともに」で演奏会をしようと思っています。

退屈されている皆さんがきっと喜んでくれると思います。

でもまだ幼稚園児のテキストから始まって、

やっと小学1年生のレベルに上達!?したところなので、

演奏会の予定は未定。

いつかそんな日が来ることを楽しみにまた練習をがんばろうと思います。

住宅型有料老人ホーム「ともに」

もう2年ほど、

当院から近い橿原市内の老人ホームに、

月に2回、定期的に診察に行っています。

30人くらいの老人ホームです。

このうち25人を月2回訪問診療をして、

クリニックに戻って薬の処方箋を薬局に送ります。

後ほど薬剤師さんがホームに薬を届けてくれます。


人生100年時代、

だいたい90歳を過ぎてから入所されてきます。

それまでは自宅で自分で生活をされていた方もおられ、

みなさんお元気な方です。

連携プレー

先日は、クリニックに通院中の患者さんが自宅で転倒しているところを、

たまたま訪れたヘルパーさんが発見しました。

ヘルパーさんからケアマネさんに連絡され、

僕のところまで連絡があり、往診に行きました。


よく知ったケアマネさん、訪問看護師さんには、

いつでも連絡できるように携帯電話番号を共有して、

いい連携プレーができて助かります。

2025年問題《その1》

今は、コロナ禍で話題に出ませんが、

日本が世界でも類を見ない超高齢化社会であることは、

ご存知のことだと思います。

「2025年問題」とは。

2025年ごろには団塊世代が現役を引退し、高齢者・後期高齢者となり、

今後の医療・福祉に必要な費用が膨らむ問題が懸念されています。

また、医療機関や介護施設が足りなくなるのではないかと指摘されています。


このため以前から国は、高齢者が入院したら、

早めに退院して住み慣れた自宅で過ごすことにしてもらい、

自宅にかかりつけ医が往診したり、

介護保険を利用してヘルパーさんなどの介護スタッフも自宅での生活を手伝っていく。

ゆくゆくは、人生の最期まで自宅で過ごすような生活スタイルが提唱されています。


今後のブログで2025年問題について、

いろいろな角度からこのあたりの話を書いていきたいと思います。

ご興味があれば「その他」のカテゴリーからご覧ください。

日本脳炎ワクチンのこと

ここのところ「ワクチン」というと、

聞こえてくるのは新型コロナウィルスのワクチンのことばかりですが、

子供の日本脳炎ワクチンの情報です。


子供の日本脳炎ワクチンが製造メーカーのトラブルで、

長らく出荷停止になっています。

接種期間のルールのあるワクチンなので、

接種出来ない子供さんもおられます。

出荷が再開したらまたお知らせします。

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