うねび内科Blog
春の!?夜長に
2024/04/08「炎(ほむら)立つ」
岩手県平泉にある、中尊寺金色堂が、
1124年に創建されて900年だそうで、
本屋さんで歴史雑誌を買って読んだことから、
昔、読んだ「炎立つ」を読み返しています。
本の帯に「祝”平泉”世界文化遺産登録」等あったので、
2011年に読んだみたいです。
13年前も全5巻、一気に読んだのですが、
今また夜寝る前に読み始めると、
気がつくと夜長で、もう寝ないとと思って本を閉じます。
平安時代に、阿部氏が今の平泉地方を治めていましたが、
源氏の手柄のために源義家に攻められて滅亡します。
その後、阿部の子孫が再起して阿部改めて奥州藤原三代の栄華を開き、
中尊寺金色堂には三代のミイラが残っています。
奥州藤原三代の初代藤原清衡は、
奥州に誰もが平等に暮らせる街、仏教思想を街づくりに取り入れて、
中尊寺金色堂、毛越寺、観自在王院、無量光院などが
世界文化遺産登録されています。
この平泉は、国づくりのコンセプトが仏国土で
平和を目的とした国でしたが、
またも源氏の源頼朝が鎌倉から攻めて滅亡しました。
今の時代に例えれば、
平和に暮らすウクライナに理不尽に攻めるロシアのような話です。
そんな中、ウクライナにも平和のために戦う人がたくさんいると思います。
「炎立つ」の小説の主人公は、
藤原経清、その子奥州藤原初代清衡ですが、
かつてNHK大河ドラマで渡辺謙さんが演じていました。
平和のために戦って死んだ主人公に心惹かれて、
読み直しています。